みどりの就活|BOB/g.d.o代表取締役 菊地 亮

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紆余曲折

実家が造園業を営んでいたので、実家を継ぐことしか頭にはなかったですね。
ですから、小・中・高校と野球をしていたんですが、進路の心配もなかったので野球しかしてこかったという感じでした(笑)。
ですから高校を卒業して、京都の造園屋で5年ほど修行をしたんですが、それがつまらなくて。
仕事がきついとか先輩が厳しいとかではなくて、同じことしかやらないんですね。
新しいことはまったくと言っていいほどやらない。
刺激的なところが感じられなかったんです。
それでも5年間修行をして東京に帰ってきたのですが、すぐに実家を継ぐ気持ちにもなれず、日本一周でもしようかなと中古車を買いました。何か新しい出会いとか刺激が欲しかったのかもしれません。とりあえず西を目指したんですが、鹿児島を経て沖縄まで行ってしまいました。
そうしたら見事に沖縄を気に入ってしまい、造園会社で働きながら2年ほど暮らすことになったんです。
沖縄で働いているとき、造園業って結構面白いなと思ったんですね。なにしろ沖縄の造園業者は自由で、ジーパン姿で作業してるんですよ。いいですよね。
そして木の種類もたくさんあって、当然知らない木もありましたし、カッコいい木もたくさんあるんです。
造園業って見方ややり方を変えれば、結構クリエイティブなことができるぞと思ったんです。
沖縄の自由な風土が、そう感じさせてくれたのかも知れません。

強み

その後、東京に帰ってきたんですが、設計を学びたいと思ってE&Gアカデミーに入学しました。
実家を継ぐことは考えていませんでしたし、実家にも継がないことを伝え、デザイナーの道に進むことを決めました。
卒業後、エクステリアプランナーとして企業に3年間勤めた後、グリーンを使って空間コーディネートをする会社に入ったんですが、この会社の社長との出会いが現在の僕のスタイルに繋がりました。
グリーンで空間をつくる仕事があるということを知ることができたのです。
現在、僕はデザイン・設計に軸足を置きながら、ショウウィンドウのコーディネートをしたり、カフェのグリーンをトータルでデザインしたりというスタイルで仕事をしています。
 地植えの植物のことを知っていて、鉢植え植栽にも精通している人は意外と少なく、加えて僕はエクステリア、造園のスキルも持っている。こういう人は、いないのではないでしょうか。
少なくとも僕は、会ったことがありません。
 通常インドアで使う植物をガーデンに使う人は少ないと思いますが、それをすることで個性的なガーデンになります。
地植えの知識、鉢物の知識、そしてエクステリア・造園のスキルがあるからこそできることです。
それが僕の強みだと考えています。

感動を与える仕事

仕事の件数で言いますと、鉢物を使ったコーディネートの仕事のほうが多いですが、金額ベースで比較しますと、明らかにデザインの仕事のほうが多いです。
ガーデンの仕事は、1軒仕事をするとありがたいことに3〜4軒の仕事に広がります。
紹介であったり、クチコミであったりと声をかけていただくことが多いのですが、これは自分のコンセプトが明確であること、そしてお客様に満足していただいていることだと思います。
紹介の場合は特にそうですね。
ガーデンをデザインするとき気をつけていることは、お客様の希望や要望をしっかりと聞き、その希望や要望をプロのデザイナーとして認めてもらえる提案をすることです。
お客様の側に立てば、プロに頼んだ以上、相当なものができると期待をしますよね。
プロである以上、その期待を超えて感動していただけるものをつくるのは当たり前だと思っています。
これまで1件のクレームもありません。
これはお客様に満足していただいている証だと自負しています。

様々な体験がデザインの幅を広げてくれる

僕は、沖縄から帰ってきてデザイナーとして生きていこうと決めたわけですが、同時にいろいろな仕事も経験しようとも思ったんです。
話は京都での修行時代に遡るのですが、そこの造園会社に2人の対照的な先輩がいたんです。
ひとりは造園一筋で、スキルも高いものを持って仕事に専念しているような先輩。
ですが、仕事以外のこととなると知らないことが多く、また人間的な味というか面白味にかけている印象を受けました。実際、話していても面白くなかったんですけれども(笑)。
もうひとりの先輩は、様々な職業を経て造園業にたどり着いた人です。
この方も高いスキルを持っていましたが、いろんなこと知っていて、話をしていても面白く勉強になりました。
僕は、こういう人間になりたいと思ったんです。
ですから、ガーデンには直接関係ないようなことでも、機会があれば体験し勉強したいと考えています。
結果的にそれは仕事にプラスになるはずです。
 他人の家の庭をつくるって、相当な覚悟がいると思うんですよね。
お客様の話をしっかりと理解するうえで広い知識が必要ですし、いろいろな体験や勉強したことがデザインの幅を広げてくれると確信しています。
枠を決めずにいろいろなことに興味を持って勉強することは大事です。

デザインされた緑を暮らしに取りいれる

植物が身近にある暮らし、暮らしの中に緑をたくさん取り入れることが当たり前の時代になるといいなと思っています。
僕も仕事を通して緑のある暮らしの魅力を広めていきたいと考えていますが、そのためにも植物の設えや取り入れ方をしっかりとデザインし提案していくことが必要だと思っています。
デザインされた空間は、一般の人に魅力的に写るでしょうし、取り入れたいと思うはずです。
 そういう意味において、ガーデンデザイナーはガーデンデザイナーらしい暮らしをして欲しいですね。
訪問者が家に上がったとき、「ガーデンデザインの仕事をしているんですか」と聞いてくるくらい、センスがあっておしゃれなガーデンデザイナーらしい暮らし。
胸を張って職業を名乗れないようでは寂しいですよね。